美和環境コンサルタントのブログ

本ブログでは弊社が行っている調査や結果について公表していく予定です。アドバイスや調査の依頼などお待ちしております。お問い合わせは辻(tsuji@miwa-kankyo.co.jp)かコメント欄でお願いします。

平成27年度の遡上調査を開始しました(2015.3.4)

 

錦川は錦帯橋の下流で今津川と門前川に分流して瀬戸内海へと流入します。今津川と門前川には堰が設置されており、今津川(八幡堰)では右岸側に、門前川(牛野谷堰)では中央に設けられた魚道をアユは遡上しています。その魚道にビデオカメラを設置して遡上するアユを撮影し、室内でカウントを行ってアユの遡上数を調査します。

 

魚道の上部が今津川は4つ、門前川は3つに分岐しており、今津川には1台、門前川には2台カメラを設置し、撮影する地点を変更しながら調査を行っています。

 門前川の2台のうち1台は3つの分岐の中央に設置し、もう1台を左右のどちらかに設置しており、左右のカメラの計数値を2倍したものと中央のカメラでの計数値を足したものを1日の遡上数としています。今津川は計数値を4倍したものを1日の推定遡上数としています。

 

八幡堰魚道の調査風景

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調査期間は3月上旬~5月下旬まで、調査時間は8:30~15:30です。昨年度の調査で遡上のパターンがある程度把握できたので、本年度は大潮~中潮の間でのみ遡上調査を行う予定です。

 

遡上調査の結果は「アユ遡上調査」のページに載せていますので、そちらをご覧ください。

遡上数はカウントが終わり次第、随時更新していきたいと思います。

 

 辻

アユの集魚灯調査(2014.11~2015.1)

河川下流部の産卵場で孵化したアユ仔魚は川の流れに沿って海に下ったあと、砂浜海岸などの砕波帯の浅海域で一定期間生育することが知られています。

そこで、翌年の遡上量を予測する資料として、水中集魚灯を用いたアユ仔稚魚の生息状況調査を行いました。

集魚灯調査の結果は「平成26年度 錦川アユ調査報告書」(美和環境コンサルタント 2015)に記載しております。報告書は弊社が独自に作成しているものです。tsuji@miwa-kankyo.co.jpにご連絡頂ければ、PDFをお送り致します。気軽にお問合せ下さい。

 

集魚灯調査風景

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採取されたアユ仔稚魚

大きさで2~3のグループに分けられました。

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