八幡堰魚道のカワウ
今年度も八幡堰魚道に仕掛けたビデオにカワウが映っておりましたので、紹介させて頂きます。
カワウが現れると遡上したアユが猛スピードで下流に引き返し、しばらくは遡上がピタッと止みますが、数分後にはまたドンドン遡上を再開します。
同じアユがまた戻って遡上してきたのかはわかりませんが、下流に戻ったアユが警戒してのぼらなくなったとしても、そのアユは全体からするとほんの一握りです。
動画は6分とちょっとながめなので、カワウがよく映っているシーンをスローモーションにしました。
12秒あたりからカワウが映っています。また、4秒あたりには、上部にカワウの嘴が映っており、潜る前に遡上するアユを確認しているのだと思われます。
2016年第1回目の遡上数調査結果
第1回目の遡上調査のカウントが終わりましたので、推定遡上数を報告いたします。
図.遡上数の累計
3月24日と27日で多かったのは牛野谷・八幡の両魚道で共通しており、遡上のパターンは似ているような気がします。
例年同様、大潮の後半2日とその後の中潮前半2日間に大半が遡上しておりました。また、満潮前後1~2時間の間に遡上している様子も例年通りみられました。
3月に調査を行った26年度27年度では、3月中の調査では多くて1万~2万尾程度の遡上しか確認できていないのですが、今年は魚道で約4.8万尾で水路も含めると約6.5尾の遡上があり、過去2年の調査結果と比較するとかなり多くの遡上が確認されています。
全国的には3月中に遡上のピークがある河川もあるようですが、少なくとも錦川では過去4年間の調査では4月の中旬~5月の中旬頃にピークがあるので、4月5月の調査ではさらに多くの遡上が期待されます。
第2回目の遡上調査は4/7~4/13に行いますので、よろしくお願い致します。
2016年のアユ遡上調査を開始しました
3月22日から2016年のアユ遡上調査を開始しました。
調査方法は昨年度までと同じです。ビデオカメラを魚道上部に設置して、カメラの前を通過する遡上アユを動画再生ソフトで再生しながらカウントを行います。
調査は大潮~中潮の期間のみ行い、原則として、撮影時間がその日の満潮時間の前後1時間以上を含むようにしています。5月いっぱいまでは必ず行い、6月は様子を見て判断をしたいと考えております。
牛野谷堰魚道(門前川)での調査の様子です↓
八幡堰(今津川)と牛野谷堰(門前川)の間にある幅2m程の水路からも多くのアユが例年遡上しているとの情報をいただいたので、魚道での調査に加えて今年度は水路でも遡上調査をおこなっています。
水路でも魚道と同じ期間に調査を行い、9時~11時30分の間で撮影をおこなっています。また、水路での調査時には調査員がビデオカメラ周辺におりますので、アユに関する情報など、ぜひ色々とご教示頂けると幸いです。
水路での調査の様子です↓
アユのカウントは手作業で行っておりますので、カウントが終了した日から順次、推定遡上数を本ブログでご報告させて頂きたいと思っております。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
2015年5月後半 遡上調査結果(最終)
本年度の遡上調査を5月23日で終えました。
5月後半の遡上調査結果を含む、本年度の推定遡上数を以下に示します。
本年度の推定遡上数は約9万尾となりました。
例年、八幡堰よりも牛野谷堰での遡上数が多いのですが、本年度は八幡堰での遡上が多かったです。
過去の推定遡上数(24年度約150万尾、25年度約14万尾、26年度約37万尾)と比較すると、本年度の遡上数がもっとも少ないという結果になりました。
2015年5月前半 遡上調査結果
5月前半の遡上調査(5月2日~9日)を終えましたので、弊社が推定した遡上数をお知らせいたします。弊社ホームページの遡上調査のページに載せているものと同様です。
5月9日までで75,205尾が遡上したと推定されました。
今年の遡上調査は5月までで終える予定ですので、5月後半の遡上調査(17日~23日)で最後になります。
5月18日の夕方から夜間に掛けての大雨の影響で19日が設置できておりませんが、17日18日で遡上が確認されています。
また調査結果が出ましたら、お知らせさせて頂きます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。